事業実績報告

団体名

特定非営利活動法人
青少年自立援助センターブルーム

テーマ

若者の自立支援の為の体験ワークプロジェクト

1.事業実績の概要

ニート、ひきこもり等社会との関わりが希薄な若者を対象に、体を動かすことを目的とした ワークプロジェクトを行った。

◎農業体験ワーク
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JAならけんの農地サポーター事業により、休耕田を借り受け、畑作した。

※とうもろこし、トマト、なす(3種類)、バジル、大根、にんじん、かぼちゃ、うり、 こんにゃくいも、百合根、じゃがいも、サツマイモ、大豆(枝豆)、黒豆、ナタマメ、 へちま、モロヘイヤ、里芋、しょうが、にんにく、花(ひまわり、ミックス種) オクラ、シソ(青・赤)、ウコン
耕耘、種まき、苗作り、移植、栽培、水やり、施肥、草取り、収穫、土の調整他

  • 農機具の購入予定→中古を譲り受け、修理して使用。
  • アドバイザーとして、地元の農家の方等に指導協力していただく(有償)。
  • 実施日時:7~12月、翌年3~6月の平日(月~金曜日)(雨天時、第3火曜を除く)
    午前9時~11時
  • 実施場所:大和高田市出・五條市野原(農業体験)
  • 延べ参加人数 150名
◎リサイクルワーク
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古紙・リサイクル資源(プラスチックゴミ、アルミ缶)回収といった環境保全活動を試験的に行う。月1回軽トラックにて市内を巡回する。

  • 実施日時:7~12月、翌年1~6月の第3火曜・午前9時~11時
  • 実施場所:大和高田市、市内各所
  • 延べ参加人数  25名
  • @\130×10㎞/l×10㎞×12ヶ月→@\170
    ガソリン価格が当初予定していたより高騰した為、会計の見直しが必要となった。
 
◎地域清掃ワーク
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12月から翌年3月の農閑期、地域の美化清掃を中心に行った。

清掃を通しての環境保全、地域への貢献、また参加された地域住民の方と交流を持つことが目的になる。

  • 延べ参加人数 13名
手作り体験イベントの企画、運営
  • 8月:こんにゃく作り…参加人数 約10名
  • 10月:いもほり…参加人数 約20名
  • 12月:餅つき…参加人数 約15名
  • 4月:味噌作り体験…参加人数 5名
  • 6月:梅収穫と梅干し&梅酒仕込み…参加人数 10名
  • 延べ参加人数 60名

2.事業の成果

本事業では、ニート等の社会経験が希薄で、就労に不安を持つ若者が、農作業等の共同作業、就労体験によって、協調性・自立心、コミュニケーション能力や適応能力を養い、若者が就労し、社会的自立する基盤の構築を目的とした。

農作業、ボランティア体験、就労体験等の中で、参加者間の「体験の共有」や地域住民とのゆるやかな交流を元に、人間 関係等を構築し、スキルや知識を得ることで自らの就業に際しての課題を認識する場を提供する。

通所による共同作業において、いろいろな体験活動を経験する事が、社会復帰あるいは自立へのステップとなり、社会参加への意識付けに効果が出、アルバイト等へ結びつける事ができたケースも少数ながら出た。

就労意欲の薄い若者にも、働く事の意義、社会参加の必要性等の自覚を促すことができたこと、また当初予想した効果に加え、セルフエスティーム(自尊感情)が高まる参加者が多く、その場合、就労もしくはそれにつながる活動へと入りやすいことが分かった。

  • ひきこもり、ニートの青少年の社会的自立をサポートすることにより社会貢献の立場から奈良県の将来を担う有望な若者を輩出していく。
  • 休耕田の利用(JA奈良との提携)で農地を含む市街地の景観改善が期待できる。
  • 若者と共に自然環境問題を考え環境保全作業を実施することで、環境について、また、若者支援について、地域住民の関心を引き出す。
  • 小さな成功体験の積み重ね、失敗体験を克服し学習する事を「地域」「仲間」と共有するという、若者支援モデルの構築。
  • 夏期の炎天下での作業は、かなり辛かったようだ。一人が休憩を取るとつられて休む姿が目立った。また、真面目の度が過ぎて、作物を「20本くらいずつまとめて」という指示に1本ずつ真剣に数える人もいて、良い意味での「いいかげん」「アバウトさ」の必要性を感じた。
    地域の方との交流も持てて、普段接することのない主婦層の方とも会話できて良かった。
  • 古紙やアルミ缶等がわずかながらでも換金できる事が興味深かった点、ゴミの分別等環境面でも学ぶ物があったようだ。回収したアルミ缶の洗浄やつぶす作業は潔癖的な傾向のある参加者には大変だったようだ。
  • ワーク等と違い、くつろいだ雰囲気の中で参加者同士、また当法人のボランティアスタッフや協力者と和やかに会話しながら様々な手作り体験を提供できた。

3.今後の展望

[ニート問題等に関する今後の課題]

国では厚生労働省、県では雇用労政課・青少年課を中心に、ニート支援についてサポート体制ができつつあるように感じる。

今後の課題としては、アウトリーチ(要支援者の発見、支援体制への導入)に力を注ぐべきと思われる。

関西圏、特に奈良県では、ニートを家庭の問題と捉え、「家庭の問題は家庭で解決すべき」という認識が県民にあるように思われる。他者、第三者に相談すること、支援を求めることに引け目を感じる親世代が多い。

また、勇気を振り絞って社会とのつながりを求めても、情報不足や、情報収集のノウハウの無さ、相談窓口におけるたらい回しや無関心等に、傷つき挫折・断念するケースも多い。

目に見えない要支援者をいかに発見するか、に今後の課題が強く挙げられる。

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