事業実績報告

団体名

景観ボランティア明日香

テーマ

明日香村上居(じょうご)地区での歴史的景観保全活動と
同地区を対象とした歴史・文化・暮らしの聞き取り調査

1.事業実績の概要

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① 作業キャンプ

内外から集まったボランティアが2泊3日間、景観保全作業にあたる作業キャンプの今回は、2006年7月15~17日にかけ、上居地区の傾斜地を覆っている荒廃竹林の伐採作業を中心に実施した。

参加者はボランティア47人(国内39人、韓国ナショナルトラスト協会6人、台湾環境情報協会2人)、地元上居地区住民、あすか夢耕社スタッフら計23人、合計70人。3日間延べ210人。何十年も放置され荒れ放題になっていた竹林の伐採作業は困難を極めたが、事前に作業計画を入念に練っていたのと、重機を投入したおかげで、着実に進めることができ、3日間で予定通り約4000平方メートルを伐採し、整備した。

作業キャンプの模様については、別紙『「景観ボランティア明日香(06年度作業キャンプ)」からの報告』に、詳しく紹介しているので参照していただきたい。 さらに、われわれのホームページで紹介した作業の模様の写真とボランティアの内訳もご覧いただきたい。(資料1)

② 日帰り活動
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  • 秋の日帰り活動:2006年12月3日に実施

    夏に荒廃竹林を伐採した上居地区の傾斜地に、ボランティア40人と地元の住民約20人で、山桜60本を植樹した。傾斜地は竹の根ががっちりと残っており、そこに穴を掘り、山桜の苗木を支える竹組みをすること、さらに山桜用の土を下からバケツリレーで運び上げる作業は大変な労力を要した。

  • 冬の日帰り活動:2007年2月25日に実施

    2003年の作業キャンプで整備した栢森地区の午前(ごろ)滝と、その周辺の草刈り、飛鳥川の整備、遊歩道の整備などのメンテナンス作業をした。

    参加者はボランティア約30人、地元住民、あすか夢耕社職員ら合計約50人。真冬の飛鳥川の作業は楽ではなかったが、飛鳥川上流運の景観が見事によみがえった。

    秋、冬の日帰り活動の模様は、わらわれのホームページで紹介しており、その部分のコピーを参照していただきたい。(資料2)

③ 上居地区聞き取り調査
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単に景観保全作業のために明日香を訪ねるだけでなく、村民の皆さんの暮らしをよく知って交流するため、上居地区18世帯を対象とした聞き取り調査を6月23、24両日実施した。

昨年から実施日を調整してきたが、地区の行事、農作業と重なってなかなか調整できず、6月下旬にやっと実現した。運営委員が延べ16人参加、民宿で一泊して、2日間、3つのグループに分かれて聞き取り調査する一方、同地区の水源などを実地調査、さらに春日神社での「さなぶり」の行事にも参加し、聞き取り調査の内容を深めるようにした。

やはり調査はやってみるもので、習慣、風習、農作業、講、遊びなどについて、明日香ならではの貴重な話を聞くことができた。こうした調査はわれわれにとって初めての体験だったが、予想していたよりはるかに、手間と時間、調査費用がかかることを痛感した。

現在、テープに録音した聞き取り内容を整理中で10月にまとまった原稿を、上居地区の皆さんに目を通してもらい、11月に上居る聞き取り調査報告書を刊行した。

2.事業の成果

  1. 明日香の歴史的景観上、石舞台の背景となる上居地区は極めて重要な場所で、その景観を阻害していた荒廃竹林を4000㎡にわたり伐採、その後に山桜を植樹し歴史的な景観を取り戻すことができた。
  2. ボランティア、地元集落、村側(あすか夢耕社)の3者で作業キャンプを実施する“地元密着型方式”の活動が定着してきた。
  3. 聞き取り調査によって、上居地区がどんなところで、そこに住む人たちの暮らし(風習、習慣)はどうだったかをことは知ることができた。調査内容はいま文字にしておかないと消える貴重なもので、時間と手間をかけて実施した価値はあったと思う。

3.今後の展望

明日香での景観保全キャンプは台湾、韓国の環境団体からも注目され、古都景観保全国際ボランテイァキャンプになってきた。今秋の作業キャンプで、台湾の有力な環境保護団体である台湾環境情報協会と提携の覚書を交わし、交流をさらに深めることにしている。

活動開始から、6年たち、景観を修復した箇所は延べ6箇所となった。全国から明日香の好きな人が集まって、汗を流して景観を守る活動は好評で、ますます活動に弾みがついてきたと手ごたえを感じている。

活動を継続すればするほど、メンテナンスすべき箇所がゆきだるま式に増えて活動範囲を広げねばならなくなっている。これは大変なことだが、地元集落、あすか夢耕社と協力・提携関係を強化し、柔軟に対応していきたい。

なら・未来創造基金の助成によって、活動の国際化を進めることができ、さらに、聞き取り調査によって地元との交流を深める試みを体験できたことに心から感謝します。

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