事業実績報告

団体名

いこま棚田クラブ 

テーマ

生駒市西畑地区の棚田・里山の再生と創造

1.事業実績の概要

イメージ

社会的環境の悪化により放置・放棄された荒廃田(棚田)を生産の場としてのみでなく、景観に重点をおいた再生に取り組み、良好な自然環境の復元、美しい景観、多様な生態系の拡充と維持、水資源の確保等を行う。また、新しい棚田の活用として都市住民の余暇活動の場、未来を託す子供達の貴重な自然・文化の体験学習の場、地元の社会的・経済的活性化を目指し具体的には下記の事項を「棚田・里山の再生と創造」として取り組んだ。

人と地域を活かす「エコグリーンツーリズム」の推進
【定例活動】

毎月第1,3,5日曜日 第2,4月曜日
H17年7月~H18年6月 50回  延べ参加者 997名 平均20名/回

【特別活動】
  • 棚田周辺の植生調査
  • 生駒里山めぐり(花と緑の発見ツアー)
  • 大とんど
  • 八尾市青少年会館土曜里山教室
  • 棚田の写生会
  • 棚田体験観察会
  • 生駒山スカイホリデー
  • どんぐりの森つくり
  • 近畿大学農学部里山講座

※ アンダーラインの活動は新しい企画です。

棚田、神田川、里山の景観整備による多様な生態系の保全
  • 水田の復活 棚田4枚(約20アール)を当クラブで担当し、畦塗り、田植え、草取り、稲刈り、はざ掛け、脱穀など一連の作業を実施。
  • 休耕田を自主農園として農作物を栽培し、小学生対象の農事体験に活用した。また、収穫物は会員で買い上げ活動資金の一部とした。
  • 休耕田の草狩り、棚田の石垣だし、竹林の間伐を実施。
田んぼの学校(自然環境学習)
  • 八尾市青少年会館「土曜教室」(H17-10/1)
  • 南生駒小学校「棚田の写生といもほり」(H17-10/8)
  • 生駒市「花と緑の自然発見ツアー」(H17-10/23)
  • 大阪市都島小学校エコクラブ「棚田体験会」(H18-2/19)
  • 生駒市「生駒山スカイウオーク」(H18-5/20)
  • 生駒市子ども育成連絡協議会「どんぐりの森つくり」(H18-6/11)
  • 大阪市東都島小学校エコクラブ「棚田体験会」(H18-6/18)
伝統行事の復活
  • 大とんどの実施。(生駒市広報で市民に呼びかけ)
    地元と協同で大とんど、もちつき、そば打ち、書初め、いのしし鍋など
  • 連凧つくり 当クラブ主宰で棚田に連凧を揚げた。
地元農産物の販売促進
  • 棚田米の斡旋 当クラブ会員、NPOシニア自然大学会員に購入依頼 約3,000㎏販売
  • 無添加味噌の斡旋 早期完売
自主農園・自主花畑
  • 自主農園(20アール)ではじゃがいも、さつまいも、大根、玉ねぎ、ねぎ、ニラ、エゴマ等を栽培。収穫物は会員が購入し自主財源に当てている。
  • 自主花畑 西畑町の棚田の入口付近に花畑をつくり街道を行くハイカーなどに景観を楽しませている。
自主研修会
  • 2005年ボランティア市民活動メッセージコンクールに応募 優秀賞・熊本県賞を受賞した。
  • 棚田周辺の植生調査 奈良植物研究会の先生をお招きして植生調査を実施。
  • エコトイレの設置
  • 間伐した竹材を竹炭にして活用する循環型エコサイクルの研究に着手。

2.事業の成果

  1. この1年間に50回の定例活動と10回の特別活動を実施し毎回20名を越す参加者があった。
  2. この3年間にわたる活動により当地区の景観は見違えるように美しくなり、地元行政や市民から高く評価されるようになった。
  3. 地元民の信頼も高まり、共同の草狩りや収穫祭、大とんどなど地元民の活動も活発になり町おこしの一端を担っている。
  4. タケノコ、フキノトウ、ウバユリ、ノカンゾウなど野草が多く出現していることは自然環境が良くなっている証しである。
  5. 全国社会福祉協会が発行する「ボランティア情報」にもいこま棚田クラブのメッセージが紹介されるなどマスコミの取材報道を通じて行政や一般社会にPRすることができた。

3.今後の展望

3年間の継続で一定以上の成果を達成したと考えているが課題も多い。今後の展望として個別的な取り組みを以下に記載する。

ボランティア活動参加者の充実

“地域の自然環境は地域住民が守る”のが継続性の面からも必要であり、生駒市民へのアピール方法を考えねばならない。そのためには市民参加の出来るイベントを行い広報等を通じて活動をPRし、「いこま棚田クラブ」の活動を理解していただく。

棚田・里山体験会の充実

棚田を自然環境学習の場として充実させるため、季節ごとの棚田・里山体験プログラムを整備し、「田んぼの学校」と題して近郊の小学校、PTA、子ども会、各種団体に参加を働きかける。

地元とのボランティア交流の活発化

現在、実施している月一回の共同草刈りデーの継続

1月の第3日曜日に「大とんど」を復活させ生駒市民の定例行事にしたい。

活動資金の確保

農機具、消耗品(ガソリン、替え刃)、種苗、肥料などの購入費のほか当事業を継続発展させるためには、手弁当の参加者(ボランティア)に将来、交通費の一部負担が可能な財政基盤を築く必要がある。

将来的には棚田オーナー制度や貸し農園、特産物の開発と販売など広く都市住民を引きつける政策へと発展しなければならない。

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