
| 団体名 |
景観ボランティア明日香 |
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| テーマ |
「明日香村での歴史的風土保全活動を
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2005年7月16日~18日にかけ、石舞台の背後にあり「石舞台の金屏風」と呼ばれる阪田地区の「くつな石」とその周辺で景観保全の作業にあたった。「くつな石」は、昔、石屋がこの岩を切り出そうとのみを打ち込むと、割れ目から血が流れて傷ついたヘビが飛び出し、そのたたりで石屋が熱病で死んだという伝説が残る奇岩である。
今回は、私たちの活動を知って台湾の景観保全団体・台湾環境資訊(情報)協会から役員ら4人、韓国ナショナル・トラスト協会事務局長の計5人の海外参加者があり、国内参加者33人、さらに地元阪田地区から約30人を含め総勢約70人で作業する日・台・韓合同の「明日香国際古都景観保全キャンプ」となった。
作業は、「くつな石」前の朽ちた鳥居の建て替え作業、倒木の道路への引き上げ、遊歩道とせせらぎの整備、草刈り、ふもとから「くつな石」へ案内する道標・説明板の設置(合計8か所)、「くつな石」へ通じる橋の補強工事、禊の滝の復元などにあたり、人手が入らず荒れ果てたままだった一帯の景観を取り戻すことができた。 新調し奉納した、「くつな石」の鳥居は、今回の国際共同キャンプのモニュメントになったほか、海外参加者に山、川、岩などを崇拝する日本古来の自然崇拝の現場を体験してもらう役目も果たした。
2日目の夜は、台湾、韓国の代表に、自分たちの活動の現状を報告してもらうミニ・シンポジウムを開き、お互いが抱えている課題、活動の活性化について話し合う一方、日・台・韓で主に古都の景観保全活動に取り組んでいる団体のネットワーク化と今後の交流活動などについて意見交換した。
中国語、韓国語、英語から日本語への通訳、日本語から英語、韓国語、中国語への通訳は、語学のできる参加者5人が担当し、ほぼ同時通訳の形でミニ・シンポジウムが進んだのは予想外の成果だった。 このほか、日帰り作業として、2006年2月26日、激しい雨の中、約40人が参加。2つの班に分かれ、1班が阪田地区くつな石周辺の草刈りをしたあと、紅葉の苗木20本を植樹、2班は、2004年度に作業した稲淵地区で草刈り、清掃にあたった。
2006年4月から、加藤運営委員の尽力で、景観ボランティア明日香の目的、特徴、活動経過、募集案内、役員紹介、声のコーナーなどを盛り込んだ、念願のホームページを開くことができた。海外からの問い合わせにも対応できるよう、国際担当の佐々木運営委員が英語バージョンを作成、海外に発信できる体制も整った。
今回の作業キャンプには、(社)台湾環境資訊(情報)協会の代表4人と、(財)韓国ナショナル・トラスト協会事務局長の計5人が参加し、初の明日香国際古都景観保全キャンプとなった。
私たちの団体、台湾環境資訊(情報)協会、韓国ナショナル・トラスト協会とも、英国ナショナル・トラストのワーキング・ホリデー方式の作業キャンプを実施している点で共通であり、それぞれの作業キャンプに代表を派遣し、3団体の間で交流を深めることになったことが最も大きな成果である。
2006年7月には、台湾、韓国から計8人が明日香キャンプに参加、同年8月にはわれわれの団体から会長、副会長ら4人が台湾環境資訊(情報)協会主催の台湾キャンプに参加することになっている。なら未来創造基金からの助成金で実施することができた2005年の明日香キャンプによって、私たちの活動を国際化させ、古都景観保全の国際ネットワークづくりへの礎ができた意義は大きい。
海外参加者に明日香の作業キャンプに参加した感想を書いてもらった(添付資料)。いずれも明日香での活動を高く評価しており、今後の交流の励みとなる内容である。
キャンプの内容は、奈良テレビが5分間の報道特集にまとめて報道してくれた。
もうひとつの成果は、明日香ではいわば忘れられた場所になっていた「くつな石」周辺を総合的に整備し、しかも新開副会長(工務店社長)の尽力で、ひのきの見事な鳥居を新調し、現地で全員が組立て作業に加わり、奉納することができたことである。
これに感激し、地元では老人会を中心にくつな石周辺を整備・メンテナンスする組織ができた。私たちの活動をきっかけに、地元にも景観の保全に乗り出そうという気運が生まれたわけで、これも大きな成果といえるだろう。
4年間の活動をまとめた報告書を計画していたが、費用を予算から捻出できず刊行できなかったが、来年以降にぜひ実現させたい。
景観ボランティア明日香・村側(あすか夢耕社)・地元(集落)と三者一体になって作業キャンプに取り組む協調体制が軌道に乗ってきたので、この体制をさらに強固なものにする一方、どの集落のどの景観の保全が緊急に必要なのか、あすか夢耕社を通じ各集落の状況をよく把握したい。
若い参加者に運営委員として加わってもらい、若者が参加しやすい作業キャンプのプログラムを検討したい。
私たちと台湾、韓国の団体との姉妹提携関係を強化し、交流を通じさらに活動を活発にする知恵をしぼりたい。