
| 団体名 |
いこま棚田クラブ |
|---|---|
| テーマ |
生駒市西畑町(暗峠東側308号沿い)の棚田再生プロジェクト |
社会的環境の悪化により放置・放棄された荒廃田(棚田)を生産の場としてのみでなく、景観に重点をおいた再生に取り組み、良好な自然環境の復元、美しい景観、多様な生態系の拡充と維持、水資源の確保等を行う。また、新しい棚田の活用として都市住民の余暇活動の場、未来を託す子供達の貴重な自然・文化の体験学習の場、地元の社会的・経済的活性化を目指し具体的には下記6項目を目標に棚田再生プロジェクトとして取り組んだ。
人と地域を活かす「グリーンツーリズム」実践の場
いこま棚田クラブの定例活動は毎回フリー参加であり、生駒近郊の都市生活者が棚田での作業に参加し、地元農家のお手伝い(援農)、景観整備の草刈りや竹林の間伐、自主農園栽培などを通じて余暇活動の充実感を得、会員相互の仲間作りと地元民との交流が盛んになった。
定例活動47回 特別活動19回を通じて延べ1,271名の参加者を得る。
棚田・神田川・山里の景観整備
休耕田を水田に復活(4アール) 180㎏の棚田米の収穫。水田廻りにイノシシ除けの柵を美観を考慮して間伐した竹材で設置した。
竹林の間伐、草刈りと石垣だし、神田川に丸木橋の設置。
雑木林(里山)にヤマザクラをめぐるサクラロード作りに挑戦。
棚田・里山体験会の実施
大阪市の小学校子どもエコクラブを招いての棚田体験観察会の実施。 2回
生駒市の小学生スポーツクラブを招いての「さつまいも掘り」の実施 1回
大阪市のNPOシニア自然大学講座生の棚田体験実習の実施 常時
地元とボランティア交流
地元と共同の“草刈と懇親会”が定着する。 毎月1回 実施
地元農家での一泊交流会の実施(ホタルの生息調査)
昔からの伝統行事“大とんど”の復活(30年ぶり)
エゴマの栽培・地元農産物の販売
エゴマ(健康食品)の栽培(エゴマ団子の試食)
花麦(ドイツ麦)、さつまいもを暗峠の茶店ほかで販売委託をした。
棚田米の共同購入実施。(実績2,500㎏購入)
新しい価値創造の講演会
講演会 森林ジャーナリスト 田中淳夫氏による講演会を実施した。(大阪NPOプラザにて)
テーマ 里山ボランティアは何が出来るか。
研修会 三重県紀和町丸山千枚田の現地見学と地元行政との懇談会(一泊二日)を実施した。
その他
「いこま棚田クラブ」のホームページ立ち上げ 2004年9月より
東大阪市にある3大学(大阪商大、近大、樟蔭女子大)共同のサークル「耕」のメンバーがいこま棚田クラブの活動に参画している。(2005年2月より)
マスコミ関係の取材と記事掲載
毎日新聞(2004年10月1日 奈良地域版ニュース)
月刊奈良(2004年10月号)
日本経済新聞(2005年6月21日 夕刊 関西一円版)
イノシシ除けフェンス設置工事の応援
西畑の棚田周辺の雑木林沿いにイノシシ防御用のフェンス(総延長1,300m)の設置工事に生駒市行政(産業振興課)、地元(棚田を守る会)、いこま棚田クラブの三者で工事を実施した。
いこま棚田クラブ設置2年目にあたり、どこまで精力的に継続できるか不安な面もあったが、助成金申請をするにあたり当面の目標も明確になり、また幸いにも助成団体に選ばれるのを契機にマスコミなどの取材もあり「いこま棚田クラブ」の存在感も増し、責任感も大きくなりメンバーの活動も活発になった。
我々の活動が定着すると共に地元「棚田を守る会」との信頼関係も増し、地元民も積極的に棚田再生活動を推進するようになった。今まで余り会合や共同作業がなかったが我々の活動に刺激を受け、また日々美しくなっていく棚田再生に手ごたえを感じられた面も多々あると思う。
最初は景観整備、自然環境保全的な面から活動を始めたが、進んでいくうちに景観整備、農作物の購入、棚田米の共同購入、耕作面積の拡大と地域全体の活性化に寄与していることが実感できる。
個々の目標に対する成果は前項に記載したとおりであるが、マスコミに取り上げられる回数も増えそれを見た人が参画するという好循環も生まれている。 生駒市行政も我々の活動を充分に評価されており、今後は地元、行政、ボランティアの三位一体で活動を推進する展望が開けたと思う。